ふたたび「Time is Life」

 冷たい雨とともに急に秋が深まってしまいました。北国では初雪となったようです。なのに、台風がいま日本列島にさしかかっています。いったいこの気候はどうなっているんでしょうね。
 名古屋ではCOP10が開催されていますが、まだ議論は紛糾しているようです。人はお金をどうするのかという議論に時間を費やしていますが、足元の地球はそんな議論をよそ目に静かに命の灯火を掻き消そうとしているようです。
 もうそろそろ大きく転換すべきじゃないでしょうか。
 「Time is Life」へと。

二年ぶりの「加藤正嘉展」/なうふ現代にて

雨上がりの夕方、ふっと時間ができたので「なうふ現代」ヘ行ってきました。2年ぶりの加藤さんの作品をもう一度味わいに。
先週土曜日に「加藤正嘉展」のオープニングパーティーがありましたが、あまりの人の多さにゆっくり見ることができませんでした。なうふの人気もさることながら、やはりマサ(加藤さんの愛称)のファンは根強いファンがたくさんいます。
それと嬉しいことがありました。マサの復活!です。何の復活かと言えば、もちろん!お酒です。体調を崩していた加藤さんは、大好きなお酒をひかえて製作に没頭していました。それがなんと、2年ぶりの解禁とあってパーティーは本当に楽しい時を過ごせました。
作品を見ての私の感想は、前回の作品よりも静かに深度を増しているようにうかがえました。少年期の戦争体験がみずからの原風景であることをふたたび心に刻み、己の身体を引きづりながらその大いなる深淵を直視し、毅然と立ち向かっている姿に見えました。乾いた暗黒の闇には、静かな命の灯火が凛として燃えているかのようでした。
こうしてふたたび、元気なマサの作品が見れて本当に嬉しいことです。
マサ!!!これからも私たちの先人であり続けてくださいよ。
頼りにしています。

 

もうすぐ完成

 今日は、ほんとうに気持ちのよい天気でした。空気も清々しく、車の窓を開けて走ると、心地よい風に包まれます。でも、日の入りがずいぶん早くなりました。午後5時を過ぎると急に暗くなってきます。秋はどんどん深まっているようです。
 さて、関の家はいよいよ完成が見えてきました。内部の養生シートも取り払われ、タタミも入ってきました。あとは、建具の残りが少々であるのみです。クライアントの左官仕事もほぼ完成しています。最大の難関であったLDKもきれいに塗り上がっています。ここまでくるとだいぶこつをつかんだと思われ、見た目もすっきりと塗れています。いまやセミプロですね。
 外部まわりは土を埋め戻したので、建物が落ち着いて見えます。庭やアプローチは未完成ですが、とりあえず住みながら徐々に造り上げてゆくことになります。あとは外部の枠廻りの塗装が残っていますが、もうゴールは見えています。
いよいよ完成ですね。ちょっと寂しいですが・・・

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自然に学ぶ

8月下旬に恒例の蕎麦づくりに参加しました。きれいに弧を描く畝(うね)のてっぺんに、そばの種を蒔いてゆきます。参加人数が少なかったため、作業時間が心配ではありましたが、便利な手押し車の種まき機が人気で、皆さん夢中で押していました。「きっと俺の(私の)蒔いた畝が一番育つぞ!」と思いながら・・・・

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しかし、今年は本当に暑い日が続き、おまけに雨が降らなかったために、9月の下旬に畑に行きましたが、そばの成長が今ひとつでした。おまけに、ご近所の話しでは、鳩に食べられていたとか。
蕎麦にとっては、試練の夏だったようです。

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そして、今月の始めにふたたび畑を訪れると、見事に蕎麦が花を咲かせていました。成長の違いで、所々背丈が違いますが、それでも元気よく花を咲かせています。前の週に長浜へ出かけた時も、そばの花が満開でした。例年から比べると、ずいぶん遅いように思います。人間にとって厳しかった夏は、私たちだけでなく、あらゆる生命にとっても厳しかったんだとあらためて感じました。

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そばの花を見ていて気付いたことがあります。
生きるとはこういうことで、生き続けることはこうやるんだと。
あきらめず我慢強く。
そんな教えを見せてくれました。

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雷鳴に浮かぶ月

先月のこと。中秋の名月を楽しむ集まりがありました。建築仲間のタマちゃんの企画で、毎年長良川の堤に仮設の桟敷を作って、川を前に金華山に登る満月を楽しんでいます。
そんな中、今年の観月会はスタートから1時間あまりが過ぎた頃、凄まじい雷鳴と豪雨に襲われました。近づく雷と激しい雨を避けてみんなクモの子を散らすように近くの建物に避難した中で、それを楽しんでいるとんでもない中年男二人がいました。雷はますます近づき、雨は滝のように降っている中、二人は傘をさしながら大声をあげて酒を飲んでいました。ほんと、ばかだよねぇ。ほんとガキだよねぇ。でも、その気持ちわかるんだなぁ。ちょっとうらやましい〜。雷が本当に近くに落ちた頃、二人は笑いながら濡れ鼠になって避難してきました。もちろんパンツまでびしょぬれ。でもうれしそうでした。そうこうしていると、雨が上がり、雲の切れ間から月が見え始めました。桟敷はびしょぬれ、飲みかけのコップには雨がいっぱい。なのに皆さん誰一人として帰らず、何もなかったように再び飲み始めていました。今年の月は、感無量!心に残る観月会でした。

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この写真わかります?
月とお城と星です。
晴れ間にのぞいた「雷鳴の月」

がんばっているクライアント

この頃めっきり涼しくなって夏の陽射しのきつかったことがウソのようです。空を見上げても入道雲はなく、ふんわりと穏やかな雲が透き徹るような青空に浮かんでいます。

さて、関の家を久しぶりに紹介します。4月の終わりに建前があって、もうかれこれ5カ月が経ちました。今回は大工の長屋さんの息子さんがほとんど一人で造ってもらいました。ゆっくりで丁寧なため、親父さんや工務店からいろいろと言われているようですが、出来上がって行く姿を見ていると頭の下がる想いです。ご苦労様。あと少しですががんばってください。
では、建前以降の現場を紹介します。

屋根仕舞も終わり外壁の下地も貼り終わり全体の形が見えてきました。外壁に貼ってある銀色のシートは遮熱性能のあるシートです。

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内部の造作工事です。床の断熱材は2重に入れてあります。できるだけエネルギーをかけないように。

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和室からファミリールームを見ています。廊下の脇に家族が本を読んだり勉強したりできる場所になります。

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今回もキッチンのカウンターにチークの無垢板を使います。その材料確認に河合銘木さんへ行ってきました。キッチカウンターは食卓テーブルも兼用しているためかなり大きなカウンターになります。長さが約3.6メートル、幅が1.25メートルです。その材料を、このチークの板から取り出します。見ていてうれしくなってしまいました。こちらの想いを汲んでくれた河合銘木の担当の方の気持ちが伝わってきました。

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寝室から居間に続く廊下です。中廊下は暗くなりがちなのでトップライトで光を導いています。きっときれいな光がさしてきますよ。

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キッチンの位置から居間の全体を見ています。南側の開口部は大きく取ってあります。天井は勾配天井になり、頂点の部分は曲面になります。

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玄関の上がり框にはお父さんが大事に取っておかれたケヤキの柱を割って使いました。古びた柱でしたが割って板にするといきいきと蘇ります。木は本当にすばらしい。

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天井裏にも断熱材を2重に入れています。まるで布団の綿みたいです。真ん中には大黒柱のような八角形の柱が建っています。

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工事監督のお子さんの夏休みの宿題に本棚を作ることになり、現場で実習作業!?
未来の建築をになってもらえるとうれしい限りです。

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この山積みのフローリングはクライアントが一枚づつ塗装しました。それを丁寧にしかもほんの少しだけ隙間をあけて貼って行きます。

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今回のクライアントは、なかなかの強者(つわもの)です。というのも、すべての塗装工事を自力で塗るだけでなく、壁や天井の左官仕上までをすべて自分で塗られます。お勤めのご主人は、休日すべてを作業に当てています。そして、小さなお子さんの面倒を見ている奥さんは、昼寝の時間をみはからって作業に取り組んでいました。もちろん、お父さんやお母さんの協力に支えられて。現場の職人さん方もほんとうに感心しています。

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さて、内部の大工工事も終わりになりかけています。居間の様子も見えて来ました。家具もすこしづつ取付けられてゆきます。

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内部の造作も終わり、外部木枠の取付も終わったので、いよいよ外壁工事です。今回の外壁は、すべて杉板貼りです。この板もすべてクライアントが塗られました。

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南側には濡縁がつきます。短い桧の角材を一本一本並べてゆきます。大変な作業です。

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住宅の外観が見えて来ました。

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いよいよキッチンカウンターも取付けられ居間の雰囲気もわかってきました。

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最難関の左官仕事にいよいよ取りかかり始めました。ここまで来る間に徐々に修練を積み重ねてきたご主人が、本領発揮の大一番です。20畳のLDKにご主人の気迫が塗込められます。
がんばれ〜!!

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