沈丁花

 現場を見てきた帰り道、車のラジオから聞き慣れない音が響いてきた。初めて聞く地震予知放送であった。突然のことで内容がよくわからなかったが「津波が10メートル以上・・」とだけ耳に残った。想像するにも信じがたい内容なので一体何がおこったのかわからなかった。家に帰ってみると、とても悲惨な光景が飛び込んできた。まるで映画を観ているような感覚に襲われた。まさかこれが現実とは・・・それ以来、何か重たくむなしいものが私の身体に住みついている。16年前の阪神・淡路大震災の時に感じていたあの重くむなしいものが、またふたたび訪れてしまった。
 いまはただただ祈り、一人でも多くの人が助かることを願い、また災害にあわれた方々に心からお見舞い申し上げる次第です。そして、一日も早い復興を願い、自分なりにできることをさせて頂こうと思います。
 今日、街を走っていると、ふと花の香りがしました。春の訪れを知らせる沈丁花の香りでした。沈丁花の花言葉のように、この日本が明るい未来へ向かって、共に歩んで行くことを信じています。

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