Stay! ?

Stay hungry!
 Stay foolish!
ハングリーであることも確かだし、
 愚かであることも確かだけれど、
どうも違うんだと思う・・・
なにが
 Stay
それが一番肝心なことなんだと!
今やっと気付いた
私の立ち位置
それを見極めること
それが一番大事なんだと
・・・

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雲のように

秋に染まってきたのか、このところもの思いにふけっている。いや、もっと正直に言えば、あせっているのかもしれない。建築を志した頃の自分が、今ここにあるのだろうかと。
秋空に浮かぶ雲は、なんと自在なんだろう。
風まかせに流れて行く姿は、美しさを失わない。
消え行く水滴に躍動感があふれている。
雲のような建築をつくりたい。

はじまりは一枚の絵から

「この絵を飾ってゆっくりと佇んでいられる場をつくりたい」そんな想いから計画が始まりました。クライアントは今、名古屋に住まわれていますが、少しずつ岐阜へ戻って来れるようにするためにご実家を改装する工事です。もともとの住まいは、ご両親が大切に住まわれていた和風の建物ですが、望まれている空間は少し違っていました。そのため、使われている材料はそのまま使えませんが、できるだけ活かして使うことにしました。

きっかけになった一枚の絵は、尹 煕倉(YOON Heechang)さんの作品です。静かな空気が茫洋として漂い、見る者の視線を彼方へといざなうようなこの絵に、どんな場を与えることことができるのか。

この家を大切にされていたご両親の遺影が見守る中で、工事の無事と感謝の気持ちを込めて地鎮祭が執り行われました。


工事を引き受けてくれたのは、梅津建築さんです。目のキラキラした若き親方、梅ちゃんと、一級建築士の資格を持つ若き大工建築家の宮田君のコンビです。2人とも未来を見据えて、日々がんばっています。負けられませんね。

今回、和室を模様替して、土間と囲炉裏のある板間にする計画です。その板間と、玄関の床に使う板を飛騨古川にある西野製材さんへ行って調達してきました。板間は栗材、玄関は・・・秘密です。無垢材の板は、本当にいいですね。

調達した板は、梅津建築さんで加工してもらいました。なかなか味のある良い板に仕上がっています。そして、別に調達してもらった木がトラックに乗って運ばれてきました。どこかで見たことあるような古い木ですよね。キッチンの床になる予定ですが、うまく使いこなせるのか・・・

今回の計画では、材料の調達や左官工事あるいは塗装工事などをオーナー自らが先頭に立ち、脇で私や大工さんチーム、家具のヒュッテファニチャー夫婦、そして、まねっこ縄文建築団の面々と、その他関係者の友人知人の中でお祭りごと大好き人間を集め、にぎにぎしく建築して行きたいと理想を描いています。なので、声をかけられた方は、ぜひ参加してくださいね。

スティーブ・ジョブズ

 私がはじめてコンピューターを使ったのは、勤め始めた設計事務所で日影図を描く作業でした。その頃は、ホストコンピューターがNTTにあって、事務所には入力端末だけがあり、データーを電話回線で送っては、出力結果をわざわざNTTまで取りに行かなくてはなりませんでした。データーを入力するには、マニュアルを横目に機械言語を使って、紙のテープにパンチングしてから、機械に読み込ませるやり方でした。入力ミスがあると、はじめからパンチングを何度もやり直し、やっとできたデーターを送って出力を見たら、思うような結果になっていなくて、またはじめから入力をやり直さなければなりませんでした。そのため、休日まで事務所に行って、訳の分からない言語を、ぱちぱちと紙に穴をあける日々が続いていました。
 それから、10年あまりが過ぎた頃、かわいらしい箱に小さなモニターが付いていて、ボタンを押すとボォ〜〜ンという響きと共に、にっこり笑ったアイコンが飛び出してきました。それはじつに衝撃的でした。見ればカラフルなリンゴが少しばかりかじられたマークが付いていました。それが最初に出会ったMacでした。完全に一目惚れです。「コンピューターってこんなにいいものなの!」私の食わず嫌いはいっぺんに吹き飛び、高嶺の花だったリンゴをいつか私も食べてみたいと思い続けていました。
 そして、5年ほど経ったある年、手書きで図面を描いていると、三角スケールの1/50の目盛りが見づらくなってきました。「このまま、手書きで図面を描き続けられるんだろうか」そんな思いもあって、はじめてパソコンを購入することにしました。それが私がはじめてリンゴをかじった時でした。以来、ずっとMacを使い続け、身も心もアップル信者となっています。私がコンピューターを使い続けることが出来たのは、この世にMacがあったからでした。
 昨日、そのMacの創始者の一人、スティーブ・ジョブズ氏の訃報を知りました。アップルのサイトには、そのスティーブ・ジョブズ氏の遺影が写し出されています。心からご冥福を祈るとともに、私の人生を豊かにしてくれたスティーブ・ジョブズ氏に心から感謝致します。

はじめての洋館

歴史の授業にでてきた「西洋建築」とは異なり、明治期に取り入れられた西洋の建築様式を、日本の材料と職人の技術で和風化した建築群を「洋館」と呼んでいると思います。明治初期の洋館は、西洋建築にいかに近づけるかを試みていましたが、やがて和風化と近代化の流れの中で、日本独自の洋館を生み出してきたように思います。
今回のクライアントは、そんな洋館の中でも、昭和30年代に建てられたある作家の家を希望されました。明治期の重厚な洋館でもなく、アールデコ風のしゃれた洋館でもありませんでした。その洋館は、作家の趣味による調度品に飾られながらも、作家の精神と美意識が育んだ翳りのある洋館でした。その住宅の本を見せていただいて、「はたしてどこまで希望に添うことができるのか」正直、自分なりに迷いましたが、これも大切な出会いであり、貴重な経験させて頂くことだと思い、自分なりの解釈を込めて創ることを許していただいて、設計することになりました。それが、昨年の春のことでした。そして今、その住宅は、徐々にその姿を見せています。

杭工事

鉄筋工事


コンクリート工事

土台伏せ

建て方

屋根工事


内装工事

外観

階段板
ウォールナットの無垢板です


フローリング貼り
アートしてますね。

これらのフロア材は大津市にあるアルブルインクの岡角さんにお世話になりました。

今ではめずらしくなったパーケットフロアですが、めずらしいデザインの商品がいろいろありました。


玄関飾り窓

工事途中でサッシメーカーが無くなり、いろいろな検討を重ねて国産の木製サッシメーカーに製作を依頼しました。新潟県村上市にある(株)川上製作所さんです。規模は大きくはありませんが、志の高い会社です。防火仕様の木製サッシははじめて使いますが、木は本当にいいですね。

大工さんも監督さんもがんばっています。
雰囲気のある洋館になってくれることを期待して。