はじまりは一枚の絵から

「この絵を飾ってゆっくりと佇んでいられる場をつくりたい」そんな想いから計画が始まりました。クライアントは今、名古屋に住まわれていますが、少しずつ岐阜へ戻って来れるようにするためにご実家を改装する工事です。もともとの住まいは、ご両親が大切に住まわれていた和風の建物ですが、望まれている空間は少し違っていました。そのため、使われている材料はそのまま使えませんが、できるだけ活かして使うことにしました。

きっかけになった一枚の絵は、尹 煕倉(YOON Heechang)さんの作品です。静かな空気が茫洋として漂い、見る者の視線を彼方へといざなうようなこの絵に、どんな場を与えることことができるのか。

この家を大切にされていたご両親の遺影が見守る中で、工事の無事と感謝の気持ちを込めて地鎮祭が執り行われました。


工事を引き受けてくれたのは、梅津建築さんです。目のキラキラした若き親方、梅ちゃんと、一級建築士の資格を持つ若き大工建築家の宮田君のコンビです。2人とも未来を見据えて、日々がんばっています。負けられませんね。

今回、和室を模様替して、土間と囲炉裏のある板間にする計画です。その板間と、玄関の床に使う板を飛騨古川にある西野製材さんへ行って調達してきました。板間は栗材、玄関は・・・秘密です。無垢材の板は、本当にいいですね。

調達した板は、梅津建築さんで加工してもらいました。なかなか味のある良い板に仕上がっています。そして、別に調達してもらった木がトラックに乗って運ばれてきました。どこかで見たことあるような古い木ですよね。キッチンの床になる予定ですが、うまく使いこなせるのか・・・

今回の計画では、材料の調達や左官工事あるいは塗装工事などをオーナー自らが先頭に立ち、脇で私や大工さんチーム、家具のヒュッテファニチャー夫婦、そして、まねっこ縄文建築団の面々と、その他関係者の友人知人の中でお祭りごと大好き人間を集め、にぎにぎしく建築して行きたいと理想を描いています。なので、声をかけられた方は、ぜひ参加してくださいね。

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