ワークショップ第4日目

今日の作業〜研ぎ出し

新しい年を迎えて、いよいよ本番の研ぎ出し作業です。朝から雪がちらつき山はうっすらと雪化粧をしています。薄暗い雲が覆う中、朝日に照らされた名古屋市内が見えます。美しい光景ですね。

さて、今日のワークショップは、ディスクサンダーを使った研ぎ出し作業です。高度成長期であれば大型の研ぎ出し機械で行なわれていた工法ですが、左官の小池さんが、知り合いの職人さんにいろいろと聞いてくれたのですが、もう現場研ぎ出しなんて仕事がないので、皆さん機械を処分されてしまったそうです。なので今回は手仕事風に研ぎ出してみることになりました。

年末に埋めた目地は思ったよりも固く、慣れないディスクサンダーを使っての作業に妙に力が入りすぎ、砥石を一枚破壊してしまいました。「言おうと思っていたところだったんだよね。あんまり力を入れないようにと。」危うく飛び散った砥石のかけらが、小池さんに当たるところでした。すいません。あらためてそっと削り始めますが、なかなか要領がつかめなくて傷まるけの目地になってしまいました。でも午前中も終わる頃には、なんとなく感触がつかめ、空中を滑らしながらやわらかく研いで行くことが少しできるようになってきました。ただ、その間に削られた目地や大理石の粉がいよいよひどくなり、もう作業場は濃い霧の中のような状態で、防護マスクはしていても顔中白く、みんな歌舞伎役者の様相でした。

すべてを研ぎ出すことは出来ませんでしたが、なんとか要領もつかめ明日の作業を残して終了しました。でも研ぎ出されて行く目地や大理石はきれいに模様が浮き出ています。完成が楽しみです。